雑誌「女も男も 2022年 春・夏号 No.139 特集セクシュアルマイノリティ──意識・制度はどう変化したか」(労働教育センター)に「LGBTQとメンタルヘルス──カラフル@はーとのとりくみ」と題したエッセイを寄稿しました。
以下のURLから試し読みが可能です。
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784845008995
私たち以外にも、さまざまなテーマで個人・グループが寄稿しています。ぜひお買い求めください。
雑誌「女も男も 2022年 春・夏号 No.139 特集セクシュアルマイノリティ──意識・制度はどう変化したか」(労働教育センター)に「LGBTQとメンタルヘルス──カラフル@はーとのとりくみ」と題したエッセイを寄稿しました。
以下のURLから試し読みが可能です。
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784845008995
私たち以外にも、さまざまなテーマで個人・グループが寄稿しています。ぜひお買い求めください。
2022年4月下旬に出版される「医療者のためのLGBTQ講座」(南山堂)に「当事者支援の実践─複合的マイノリティの視点─(松本武士,武藤安紀)」を執筆しました。
カラフル@はーとの学習会に度々ご出演いただいている吉田絵理子先生が編集を担当した書籍で、医療従事者を念頭にさまざまな専門家や当事者団体の方々が執筆しています。地に足の着いたしっかりとした内容の本で、医療従事者だけでなく福祉領域の方にもおすすめできる内容です。ぜひご購入ください。
医療者のためのLGBTQ講座
総編集:吉田絵理子(一般社団法人にじいろドクターズ/川崎協同病院 総合診療科/東京慈恵会医科大学 臨床疫学研究部)
南山堂
http://www.nanzando.com/books/21291.php
YouTubeでアーカイブ動画を公開しました。
令和3年度キリン・地域のちから応援事業助成
ピアサポートミーティング ~ 仲間と出会い、支え合う ~
LGBTQコミュニティでの実践
LGBTQコミュニティ内には、疾患や障害を抱える人がいますが、そのような人たちが安心して自己開示できる場所がまだまだ少ないのが現状です。
この学習会では、長年HIV陽性者、パートナー、ご家族などを対象に、さまざまな形式のピアサポートミーティングを継続して開催している認定NPO法人ぷれいす東京から加藤力也さんをお招きし、ピアサポートミーティングの魅力についてお話をいただきます。
ぷれいす東京とカラフル@はーとのピアサポートミーティングの実践例から、LGBTQコミュニティ内でのピアサポートミーティングの意義や重要性、また長く続けるための運営のコツなどを、参加者の皆様に広く知っていただく学習会になります。
【申し込み】
https://lgbtcath06mar2022.peatix.com
【日時】
2022年3月6日(日曜)15時~17時
*YouTubeでのライブ配信
*手話通訳あり
【参加費】
無料(活動資金のための寄付歓迎)
【参加対象】
テーマにご関心のある方
【ゲスト】
加藤力也さん 認定NPO法人ぷれいす東京
学生時代よりセクシュアル・マイノリティのグループ活動に従事、HIV陽性告知以降はピア・ファシリテーターとして活動。
現在はピア・プログラムのコーディネーターの他、HIV陽性者スピーカーとして講演活動を行なっている。
日本エイズ学会において、2016年度第30回「ぷれいす東京におけるHIV陽性者ボランティアの参加状況に関する考察」、2017年度第31回「感染がわかって6ヶ月以内のピア・グループ・ミーティングの参加者に関する考察」、2020年度第34回「ネスト・プログラムのオンライン開催についての考察」のテーマで発表。
【主催】
カラフル@はーと
YouTubeでアーカイブ動画を公開しました。
令和3年度キリン・地域のちから応援事業助成
依存症とLGBTQコミュニティ
依存症のきほん、アディクションよりコネクション
あなたにとって「依存症」は身近な病気ですか?
カラフル@はーとには、アルコール依存症と診断され通院中の方、食べ吐きを繰り返す摂食障害に苦しむ方、薬物の問題で服役経験のある方、性行動に問題を抱える方なども参加しています。ほかにも、買い物、インターネット(ゲーム)、ギャンブルなど、さまざまな依存症に苦しんでいる当事者が存在しています。
今回のオンライン学習会では、依存症の臨床と研究の第一人者である松本俊彦先生を講師にお迎えし、依存症とはどういう病気なのか基礎からご解説いただき、生きづらさを感じているLGBTQ当事者に過酷な現実をいかにサバイブするのか、ちょっとしたヒントをいただきます。
【申し込み】
https://lgbtcath06feb2022.peatix.com
【日時】
2022年2月6日(日曜日)15時~17時
*YouTubeでのライブ配信
*手話通訳あり
【参加費】
無料(活動資金のための寄付歓迎)
【参加対象】
テーマにご関心のある方
【ゲスト】
松本俊彦先生
国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター
精神保健研究所 薬物依存研究部 部長/薬物依存症センター センター長
【主催】
カラフル@はーと
【お問合せ】
info@lgbtcath.com
Mental Health Challenges and Resources
Presented by Colourful Heart
Supported by The KIRIN Welfare Foundation
キリン福祉財団「キリン・地域のちから応援事業」
Evidence shows that people who belong in multiple minority groups, such as LGBTQ with foreign ethnic background, are more likely to get exposed to experiences of stigmatisation and discrimination, and are more vulnerable to “minority stress”.
In Colourful Heart’s first mental health study session in English, we invite the bilingual psychotherapist Taeko Yamada, with whom we will explore the psychiatric implications of minority stress among LGBTQ+ non-Japanese living in Japan. We will also discuss the ways to deal with difficult situations and provide information on where to find support.
Please note: This session will be held in ENGLISH ONLY. Japanese interpretation will not be provided.
注意:この勉強会は英語で行われます。日本語通訳はありません。
Event details:
Date & Time: Sun 23 January 2022, 2pm-3.30pm
https://colourful2022english.peatix.com
Tickets: Free (donations welcome. People who purchase donation tickets will receive Colourful Heart’s Mental Health Guidebook, upon request)
令和3年度キリン・地域のちから応援事業助成
LGBTQのメンタルヘルスを考える ~ 臨床の現場から
LGBTQはメンタルヘルスの悪化しやすい層として知られています。では、実際にどのような困りごとが起きているのでしょうか。LGBTQのメンタルヘルスの臨床に関わっておられる精神科医の林直樹先生をゲストにお招きし、学びを深めていきます。
*LGBTQに関する基礎知識をある程度お持ちの方向けのイベントになります。
【申し込み】
https://lgbtcath0923.peatix.com
【日時】
2021年9月23日(木曜・祝日)14:00-15:30
*YouTubeでのライブ配信
*手話通訳あり
【参加費】
無料(活動資金のための寄付歓迎)
【参加対象】
LGBTQや精神疾患・発達障害のある方、精神疾患・発達障害領域の医療・福祉職、その他関心のある方などどなたでもご参加いただけます。
【ゲスト】
林直樹先生(東京武蔵野病院・しらかば診療所 精神科医)
【主催】
カラフル@はーと
【お問合せ】
info@lgbtcath.com
2021年3月20日土曜日に活動報告会を開催しました。視聴されたみなさまからいただいた質問に回答いたします。
下記のメールアドレス宛にお問い合わせください。
info@lgbtcath.com
今後も不定期に開催しようと思っていますので、SNS等でご確認いただければと思います。需要があることが分かると活動のモチベーションにもなります、ご質問ありがとうございます。
LGBTQという言葉がありますが、性はひとりひとり異なります。このように、カラフルミーティングでもマイノリティ性がそれぞれ違うということがあります。その違いから、ある人にとって当たり前のことが、他の人にとっては傷つくことになるかもしれません。そういったことに留意しています。また、ダブル/複合マイノリティのミーティングでは、SNS等のオンラインにおけるアウティングについて、シングルマイノリティの自助会以上に気を付けなければいけないと思っています。
カラフル@はーとの場合は、様々な疾患や障害を抱えている人が参加しているという前提があるので、疾患や障害に関連した困りごとを共有・相談しやすいと思いおます。私たちスタッフも、様々なバックグラウンドの参加者が毎回来るという前提で、ミーティングに臨んでいます。参加者は、自身の困りごとを共有することで、他の参加者やスタッフから解決のヒントや別の視点を得ることができるかもしれません(同じような経験をしている人たちがいるので)。私たちスタッフも、疾患や障害だけではなく、経済状況や生活状況が参加者各々によって違うと認識していますので、言葉の選択や表現による誤解が起こらないよう、参加者に確認しながらミーティングが進行するように注意を払っています。
クローズドでミーティングをされているのですね、プライバシーに配慮された素晴らしい取り組みだと思います。ぜひどこかで実際のプログラムについて教えていただきたいです。ご質問への回答ですが、いくつか思い浮かんだことをお伝えしようと思います。まず、何がエンパワメントになるかは当事者個々人で大きく異なる部分だと思います。その中でも、多くの方にとって、ありのままの自分でいられる場、一人の人間として受容・尊重される場というのが大切ではないでしょうか。当事者同士の交流であっても、相互にジャッジし合うような場は安全ではありませんので、共通点はありつつもそれぞれの人の考え方・あり方が尊重される場づくりを、当団体は大切にしています。グラウンドルールでもこの部分は強調されており、ミーティング前に必ずルールの読み合わせをし、安全な場づくりをスタッフ・参加者全員で意識できるようにしています。また、当事者からすると、真剣に考え、共に悩みながら取り組んでくれるAllyの存在は非常に大きいと思いますので、そういったスタンスで取り組みを続けられることが何よりの励みになっているかもしれません。最後に、当事者は悩みを自分個人の物としてある意味で矮小化された形で抱えることも多いと考えられます。この部分に関しては、社会や文化による差別的な構造や、社会的な格差の視点も取り入れることも、重要と考えます。他にも様々な切り口があると思いますので、今後どこかでお話を聞けることを楽しみにしています。
21年度もメンタルヘルスやセクシュアルヘルスに関する勉強会を開催する予定です。
ご質問ありがとうございます。ダブルマイノリティの方はもちろん全国にいらっしゃると思います。特に地方では十分な社会資源がなく、ご本人も相談を受ける方もお困りではないでしょうか。遠方の方に私たちの会をご紹介いただくことは、たとえ距離の問題でミーティングに参加できなかったとしても、同じダブルマイノリティが実際に居ること、集う場所がこの世の中にあると知ることによるエンパワメントに繋がると思います。どうぞご紹介ください。今後とも宜しくお願いします。
コメントありがとうございます。ぜひまたご都合のよいときに、カラフルミーティングにご参加ください。お待ちしております。
一番は、各スタッフが得意なこと、不得意なことをほかのスタッフに伝えることだと思います。不得意なことを担当してもらい、結果的に負担に感じることは避けたいです。疾患や障害によって、どうしても難しいことがあるはずで、そういう苦手なことや特性を正直に申告して相互に理解することが大切だと感じています。
カラフル@はーとの活動についてより多くの方に知っていただくために、このたび活動報告会を初開催いたします。
【日時】
2021年3月20日(土) 14:00~16:00
*YouTubeでのライブ配信
*アーカイブ動画の公開はありません
【参加費】
無料
【申し込み】
https://colourful2021.peatix.com
<内容>
・団体概要
・団体設立の経緯
・これまでの活動報告
・参加者アンケートの調査報告
・参加者の声 スピーカー:斎藤恵文(カラフル@はーと元スタッフ)
精神疾患・発達障害領域の医療・福祉職の方や、LGBTQの方、精神疾患・発達障害をお持ちの方、その他当団体の活動に関心のある方ならどなたでもご参加いただけます。お気軽にお申し込みください。
カラフル@はーと活動報告会はパルシステム東京の市民活動助成基金の助成を受けて実施いたします。
アーカイブビデオをYouTubeで公開しました。
ぜひご覧ください。
【日時】
2021年1月17日(日曜日) 14時~16時
YouTubeでのライブ配信(申込者にURLをお知らせします)
吉田絵理子 川崎協同病院総合診療科 内科医/家庭医、にじいろドクターズ
吉野一枝 よしの女性診療所院長/産婦人科医、臨床心理士
【参加費】
無料(活動資金のための寄付歓迎)
【参加対象者】
LGBTQに関心のある医療従事者(医師、看護師、保健師、薬剤師など)
【申し込み】
https://forms.gle/gmwJguPhfCLbvk6G9
トランスジェンダーの方やセクシュアルマイノリティ女性が、医療機関を受診する際に感じる物理的・心理的な障壁について知り、多様な性のあり方を踏まえ、患者さんが必要なときに安心して医療機関へ受診しやすくなるように環境を整えるにはどうすればよいのか、セクシュアルマイノリティの患者さんを長年あたたかく迎え入れてきた吉野一枝先生と、当事者で内科医の吉田絵理子先生を講師に迎え学びます。
主催:カラフル@はーと 広報協力:にじいろドクターズ
カラフル@はーとでは2020年9月に産婦人科医の吉野一枝先生(よしの女性診療所院長)をお招きして、オンラインイベント「 婦人科医に聞ける!トランスジェンダーと治療、からだの健康」を開催しました。90人を超える申し込みをいただき、全国からご参加をいただき大変な反響がありました。イベントのリポートを簡単にさせていただきます。
イベントは90分で、前半40分は吉野先生からのレクチャー、後半50分は司会が質問を読み上げる形式での質疑応答で進行しました。
まず吉野先生からはホルモンの働きや月経、更年期障害や性感染症に関する基礎的なレクチャーがありました。女性ホルモンにはエストロゲン、プロゲステロン、男性ホルモンにはテストステロンがあり、女性ホルモンの低下にともない更年期障害(火照り、のぼせ、発汗、不眠、頭痛、手足の冷え、イライラや不安感など)が起きること、更年期障害には女性ホルモンの補充療法が有効で、子宮卵巣の摘出をしたことで更年期障害がおきているトランス男性にも女性ホルモンの補充療法が使えることなどが話されました(この治療によって身体が女性化することはないそうです)。
また低用量ピルのメリットについての解説もありました。ピルを使うと毎月月経を起こさずに済むメリットや子宮内膜症や卵巣がん、子宮体がん、子宮筋腫のリスクをさげるメリットがあります。また月経困難症やPMSの治療にも使えます。テストステロン投与をしておらず妊娠を考えていない場合や、テストステロン 投与をしていても月経が止まりにくい場合に低用量ピルを使うことができます。吉野先生のクリニックでは実際にテストステロン投与をしながら低用量ピルを併用している方もいるそうです。
性感染症についてはトランスジェンダー でも起きること、保健所などでは匿名・無料で検査を受けられること、症状がなくても感染しており相手にうつしてしまう可能性があることなどが説明されました。また、健康とは単にからだの話だけでなく親密な他者と対等な関係を築くことが大事であり、社会が押し付けてくる女らしさや男らしさの決めつけ(ジェンダーバイアス)からみんな自由になろう。自分の体を知って、正しい知識を身につけて、なりたい自分になろう!というお話がありました。
後半の質疑応答部分については、主なものをこちらのクイズにもまとめましたので、ぜひトライしてみてください。
吉野先生、ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました!